こんにちは。
管理人の ふぅ です。
今月のGallery -暦- をお届けします(^^)
2018年 師走の Gallery -暦-は
「待つ」です。
12月の天候そのもののように
どんよりと重い気配の風景を描いた一枚が登場します。
今月の作品の解説では、どうして羊たちが
このような場所にいるのか
作者もわからないと言っています。
こんなに暗い世界の中でも、どこかのんびりとした羊たち。
彼らは海辺にいるらしいのです。
食べるものをただ求めて、行動するだけの彼らが
慣れ親しんだ、居心地のよい安心な草原から移ってきたのは
何か理由があるのでしょう。
あるものは不安定な岩場に立ち、
またあるものは、どっかりと座り込んで
ほぼ全員が向こう側を見つめています。
何かを待っているのでしょう。
待つという言葉や、期待という言葉を前にした時
私たちはどうしても
善いもの、良いこと、素晴らしいものがやってくることを
どこかで望むことを止められません。
画面に漂うのは、今にも押しつぶされそうな不穏な空気ですが
それでも、現状を突破して、明るい未来が来ることを
待ち望むことを止めることはできないでしょう。
そんな小さな意思や行動の中に、生きることの秘密があるのかも知れませんね(^^)
羊たちの姿はまた、ありとあらゆる状況で
画家たちが絵を描き続けることを止めなかった姿にも
重なるように感じました。
一番暗くて寒い夜明け前のように
不安な気持ちがどこからか押し寄せてくるような時でも
何かを望んで、待つことは
私たちの中に輝く、希望の光が
一段と輝きを増すことのようにも、思えるのです。
それでは、今月の作品をどうぞ!
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