「美しい驚き」岡山展 回想録。

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「自由の女神大集合」

今回の個展は近年になく力が入っていました。

というのも通算25回目ということで、ほぼ毎年のように開催していることもあって、
最近は自分の中にマンネリとの闘いが常にあったからです。

前回の横浜高島屋でもいつも通り一生懸命取り組んだのですが、
結果はもうひとつでした。

その時の反省が
「もっと工夫して新鮮味を出さなければ」
というものでした。
これは思うのは簡単ですが、実際にやるとなるとなかなか大変です。
しかし前回の個展の直後に、「足守川の桜」に出会うことができたり、
前回の個展で発表した《フェルメールの絵に忍び込んだ猫たち》の小品が評判良く、
追作を頼まれたり、別バージョンを注文されたりしたことから、
シリーズ化のプランが浮かんだりしたため、
今回は自然と新趣向が中心の個展にたどりつけた感じです。

そうして迎えた今回の個展でしたが、前半はもうひとつ盛り上がらず、
前回をひきずっているような雰囲気でした。
『足守川桜八景』も『フェルメールの絵に忍び込んだ猫たち』も評判は良かったのですが、
期待していたほどには作品が動きませんでした。
そして会期の後半に入ると多少疲れが出たのか花粉症が悪化し、
28日(木)には止まらない鼻水に苦労するほどで、
来場者との会話もままならないほどでした。
結局翌日、予定外でしたが医者を訪れることとなりました。

しかしそのおかげで鼻水も止まり、気分もすっきりしてきました。
そうなると単純なもので何か良い兆しを感じるようになったのです。

そうしたら次の日からの後半3日間でたくさんの作品が動き、
前半と合わせると自身のアートガーデンの記録を塗り替える結果になったのです。

きっと29日(金)か30日(土)の午前中に来られた方の中に
「福の神」がいたのではないかと、勝手に思っています。

今回の作品は全体的に高評価をいただきましたが、来場者の反応が一番大きかったのは
《幻視》というF130号の大作(写真参照)でした。

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「幻視」

ダブルイメージの作品なので、どちらが先に見えるかで
来場者の反応も対照的でした。

「モナ・リザの顔」が後から見えた人は、大概大きな声で「あっ!」という声を発していました。

「モナ・リザの顔」が先に見えていた人は、群像がなかなか見えてこないようで、
ようやく見えた時は「ああっ」という声を出されていました。

いずれにしろ絵を見て声を出すということはあまりないので、
貴重な経験をされたのではないでしょうか。

「人は一度思いこむと別のイメージがなかなか見えてこない」

という、教訓を含んだ造形と言えるかもしれません。

またメイン展示の「自由の女神大集合」では、

《三つの自由》と《日常の中の非日常》を初めて上下2段掛け(写真)にしました。

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「三つの自由」と「日常の中の非日常」

それが当初の構想だったのですが、これまでは飾れる壁面がなく、
天井高5mのアートガーデンだからこそできた展示でした。

その効果は驚くほどで、それぞれ視点の異なる2作品がピタッと収まった感じがしました。

それから会場で気づいたのは、《三つの自由》と《FREEDOM》のカモメたちが、
離れて見ると共に3Dのように浮き上がって見えることで、
これには日頃から距離感を強く意識して色を置いていますが、
それが予想以上に正確であることが分かり、嬉しくなりました。

他に話題によく上がったのは、
天使が丸ごと張り付いた極めて珍しい額の絵《希望》(写真)と

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「希望」

《幻視》のとなりにあった《灯下》と題した自画像(写真)でした。

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「灯下」(左)

リアルな自画像に目が行った人は《幻視》をよく見ないで移動するので、
後でしかけに気づくというパターンになっていたようです。

というわけで、今回は努力と工夫が最終的には実ったと言えそうで、

来場された方々、そして絵を購入された方々に深く感謝する次第です。

ちなみに450名ほどの来場者の中に、
東京、神奈川、滋賀、大阪、奈良、兵庫、福岡、広島、島根、高知、香川など、

県外の方が多く含まれていたことをお知らせしておきます。

遠方からのご来場、本当にありがとうございました。

泉谷淑夫

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こんにちは。

管理人の ふぅ です。

今日は、先日開催された

「美しい驚き 泉谷淑夫@岡山アートガーデンを終えて、

泉谷画伯からの熱い想いが届きましたので、

早速、掲載いたしました!

展示では、大作の迫力にただただ圧倒されてしまっていただけでしたが

冒頭の「自由の女神大集合」の写真からは新たな発見があったり。

また、

「幻視」のダブルイメージで隠れている人物たちを

再度じっくりと数えてみたり。

会場に行くと、おしゃべりが忙しかったりして

実はじっくり見れなかったのですが(笑)

この画伯のメッセージでもう一度、「美しい驚き」展を楽しむことができました。

※「灯火」はこちらの記事で 大きい画像でご覧いただけますよ♪

(で、隠れているのは、結局、何人なんでしょうか?)

8人、、、くらい?

それではまた〜(^^)

(ふ)

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